日本脳炎は、日本脳炎に感染した豚を刺した蚊に刺されることで人にも感染します。高熱、頭痛、意識障害、麻痺などの症状が起きますが、比較的症状は軽いことが多い病気です。100人から1000人に1人ぐらいと言われますが、髄膜脳炎や脊髄炎を発症することもあります。日本では予防接種の普及により感染者はごく少ないのですが、世界的に見れば多くの感染者が存在します。髄膜脳炎になってしまうと、死亡率も高く後遺症が残ってしまうことも珍しくはない病気です。
しかし、日本で行われている日本脳炎予防接種のワクチンには、急性散在性脳髄膜炎という重い副反応が起こることが明らかになりました。現在、これを受けて日本脳炎の予防接種に対する奨励を国は控えています。同時に、より安全なワクチンも開発中です。この副反応はほとんどが治療によって完治しますが、1割程度に神経系の後遺症が残ることがわかっています。
とはいえ、日本脳炎自体は依然として日本に存在するわけです。また、東南アジアなどの、感染者が多い地域への渡航を控えている場合、日本脳炎にかかってしまったら有効な治療法がない上、重症化も懸念されるので接種を検討する価値は十分にあります。
生後6ヶ月から7歳半までの間は無料で受けることができます。1歳を過ぎてからの接種が一般的です。1回目の後に1~2週間あけて2回目の接種を、1年以上明けて4歳くらいに追加の1回を受けます。これで基礎免疫はつきます。
急な転勤などで、海外渡航をしなければならない場合など、できるだけ早めにかかりつけの医師と相談しましょう。副反応とワクチンの効果とを考慮して、親が決断しなければなりません。何もしなければ、無防備で赤ちゃんを連れて行ってしまうことにもなりかねません。慎重に考えましょう。
赤ちゃんが生まれて3ヵ月、そろそろ予防接種が始まる頃です。市町村からの通知や母子手帳にも記載されているように、
予防接種についてご紹介します。赤ちゃんはたくさんの予防接種を受けるよう勧められています。しかし、予防接種は、重い病気の免疫を作るためと言いながらも、弱いウィルスを赤ちゃんの体の中に注射しているのです。まだ生まれたばかりの、こんなに小さな体の中に、そして接種の間隔がばらばらなので集団接種の時に体調が悪かったりしたらどうしたらよいのでしょか?
特に第一子の赤ちゃんを育てているお母さんにとって、予防注射はとても緊張感をかき立てるものです。そもそも、予防接種は何のためにおこなうのでしょうか。まず赤ちゃんを危険な病気から守るためです。予防接種をすることで、赤ちゃんの体の中に、その病気に対する免疫ができますので、一生その病気にかからないで済むか、あるいはかかってしまっても、ごく軽く済むことがほとんどです。それから予防接種の対象となる病気は強い感染力を持つものが多いため、一人が感染することによってどんどん広がってしまう場合があります。
そのため流行を防ぎ社会を感染症から守るという目的もあります。私たちが成長する過程において、赤ちゃんが受ける予防接種の対象となる病気(結核、ポリオ、百日ぜき、破傷風、ジフテリアなど)などは、あまり身近に存在するものではなかったでしょう。それらはかつて日本や世界で流行し、たくさんの犠牲者を出した病気なのです。かかってしまうと、治療のすべもなく死に至ってしまうことも珍しくはなかった病気なのです。