日本脳炎についてご紹介したいとおもいます。日本脳炎とは、いったいどのような病気なのでしょうか。日本脳炎は、日本脳炎ウイルスの感染によりおこる中枢神経(脳や脊髄など)の疾患のことです。ヒトからヒトへの感染はなくて、ブタなどの動物の体内でウイルスが増殖された後に、そのブタを刺したコガタアカイエカという水田などに発生する蚊の一種がヒトを刺すことによって感染してしまいます。
日本脳炎は東アジアや南アジアにかけて広く分布している病気です。日本脳炎の症状はどのようなものかというとウイルスを持っている蚊に刺されたあとも症状がなくて経過する(不顕性感染)場合がほとんどです。過去には、100人から1,000人の感染者の中で1人が発病すると報告されています。しかし、症状が出るものでは、6か16日間の潜伏期間があります。
潜伏期間をすぎた後に数日間の高熱や頭痛、嘔吐などから発病してしまい、引き続いて急激に、光への過敏症や意識障害、神経系障害などの脳の障害を生じてしまいます。このような症状が出る可能性はとても少ないのですが、症状が出た人のうち、約15%のかたが死亡に至る病気といわれています。そして幼少児や老人などの場合は死亡するリスクが大きくなっています。
赤ちゃんが生まれて3ヵ月、そろそろ予防接種が始まる頃です。市町村からの通知や母子手帳にも記載されているように、
予防接種についてご紹介します。赤ちゃんはたくさんの予防接種を受けるよう勧められています。しかし、予防接種は、重い病気の免疫を作るためと言いながらも、弱いウィルスを赤ちゃんの体の中に注射しているのです。まだ生まれたばかりの、こんなに小さな体の中に、そして接種の間隔がばらばらなので集団接種の時に体調が悪かったりしたらどうしたらよいのでしょか?
特に第一子の赤ちゃんを育てているお母さんにとって、予防注射はとても緊張感をかき立てるものです。そもそも、予防接種は何のためにおこなうのでしょうか。まず赤ちゃんを危険な病気から守るためです。予防接種をすることで、赤ちゃんの体の中に、その病気に対する免疫ができますので、一生その病気にかからないで済むか、あるいはかかってしまっても、ごく軽く済むことがほとんどです。それから予防接種の対象となる病気は強い感染力を持つものが多いため、一人が感染することによってどんどん広がってしまう場合があります。
そのため流行を防ぎ社会を感染症から守るという目的もあります。私たちが成長する過程において、赤ちゃんが受ける予防接種の対象となる病気(結核、ポリオ、百日ぜき、破傷風、ジフテリアなど)などは、あまり身近に存在するものではなかったでしょう。それらはかつて日本や世界で流行し、たくさんの犠牲者を出した病気なのです。かかってしまうと、治療のすべもなく死に至ってしまうことも珍しくはなかった病気なのです。