予防接種に使用されるワクチンの種類には一体どのようなものがあるのでしょうか。まずは不活性化ワクチンについてご紹介したいと思います。不活性化ワクチンは、培養したウイルスを、熱やホルムアルデヒドで殺したものを使っています。ウイルスは破壊されており繁殖することはできませんが、ウイルスのカプシドタンパク質はあまり損傷されていないので免疫系に認識されます。
そして、その反応を引き起こすためには十分なもののようです。処理が適切であれば、ワクチンに毒性はないとされています。しかし、不活性化が適切に処理されていなければ、ウイルスが手つかずで残っているため毒性を発揮する場合もあります。適切に作られたワクチンでは繁殖が行われないので、免疫反応を強化するには定期的な追加免疫のための接種が望ましいとされています。
次に生ワクチンです。生ワクチンは毒性を十分に弱めた、生きたウイルスを接種します。ウイルスは繁殖するが、その速度は遅いとされてます。接種した後も繁殖しており抗原として存在し続けるので追加免疫はあまり必要ないとされています。このワクチンの場合は、組織培養によって毒性の少ない種類のウイルスを残すことになったり遺伝子の突然変異を誘発することになったり毒性を発揮する特定遺伝子を除去することで作られることになります。
主にこのワクチンには毒性が再発するリスクがあるのですが、特定遺伝子の除去は比較的このリスクが少ないとされています。また免疫不全状態の人には使えないといった点もあげられます。最後にサブユニットワクチンについて次のとおりご紹介したいと思います。このワクチンは免疫系に示す抗原としてウイルス性物質を接種しないものです。
ウイルス中の特定のタンパク質を分離して接種するといった方法があります。この方式のデメリットは、分離したタンパク質が変質する可能性があることです。その場合にはウイルスに対応するものとは別の抗体が作られてしまいます。他のサブユニットワクチンには組み替え型ワクチンがあり、これは対象となるウイルスのタンパク質遺伝子を別のウイルスに注入するといった方法です。この第二のウイルスはタンパク質情報を発現してしまいますが、病気のリスクはありません。
赤ちゃんが生まれて3ヵ月、そろそろ予防接種が始まる頃です。市町村からの通知や母子手帳にも記載されているように、
予防接種についてご紹介します。赤ちゃんはたくさんの予防接種を受けるよう勧められています。しかし、予防接種は、重い病気の免疫を作るためと言いながらも、弱いウィルスを赤ちゃんの体の中に注射しているのです。まだ生まれたばかりの、こんなに小さな体の中に、そして接種の間隔がばらばらなので集団接種の時に体調が悪かったりしたらどうしたらよいのでしょか?
特に第一子の赤ちゃんを育てているお母さんにとって、予防注射はとても緊張感をかき立てるものです。そもそも、予防接種は何のためにおこなうのでしょうか。まず赤ちゃんを危険な病気から守るためです。予防接種をすることで、赤ちゃんの体の中に、その病気に対する免疫ができますので、一生その病気にかからないで済むか、あるいはかかってしまっても、ごく軽く済むことがほとんどです。それから予防接種の対象となる病気は強い感染力を持つものが多いため、一人が感染することによってどんどん広がってしまう場合があります。
そのため流行を防ぎ社会を感染症から守るという目的もあります。私たちが成長する過程において、赤ちゃんが受ける予防接種の対象となる病気(結核、ポリオ、百日ぜき、破傷風、ジフテリアなど)などは、あまり身近に存在するものではなかったでしょう。それらはかつて日本や世界で流行し、たくさんの犠牲者を出した病気なのです。かかってしまうと、治療のすべもなく死に至ってしまうことも珍しくはなかった病気なのです。