ヒトに対する予防接種にはどのような歴史があるのでしょうか。予防接種の先駆けは、紀元前200年ごろだとされています。古代中国で行われていたそうです。これは驚きですよね。学者のオーレ・ロン(Ole Lund)はこのように記しています。「文書上の予防接種の例で最も古いものは17世紀のインドおよび中国のものである、天然痘に感染した人のかさぶたを用いて粉末状にしたものを病気の予防に対して使用した、といった例です。
昔、天然痘は世界共通の病気でした。そして、天然痘に感染した人の20%から30%は死亡していたそうです。天然痘は、18世紀ヨーロッパの数カ国において、死因の8%から20%を占めておりました。予防接種の習慣は紀元前1000年のインドに起源をもつと考えられています。アーユルヴェーダの教本、サクテーヤ・グランサム(Sact'eya Grantham)には、予防接種についての記述があったそうです。
これは、フランスの学者アンリ・マリ・ユッソン(Henri Marie Husson)によって、Dictionaire des sciences me`dicales誌中に報告されています。ネトリーの病理学教授であるアルムロス・ライト(en:Almroth Wright)は、ネトリー病院のプロフェッショナルを率いて実験を行っており、後世における予防接種の形態を作りあげました。そして彼の実験結果は、ヨーロッパでさらなる予防接種の発展へと繋がりました。
赤ちゃんが生まれて3ヵ月、そろそろ予防接種が始まる頃です。市町村からの通知や母子手帳にも記載されているように、
予防接種についてご紹介します。赤ちゃんはたくさんの予防接種を受けるよう勧められています。しかし、予防接種は、重い病気の免疫を作るためと言いながらも、弱いウィルスを赤ちゃんの体の中に注射しているのです。まだ生まれたばかりの、こんなに小さな体の中に、そして接種の間隔がばらばらなので集団接種の時に体調が悪かったりしたらどうしたらよいのでしょか?
特に第一子の赤ちゃんを育てているお母さんにとって、予防注射はとても緊張感をかき立てるものです。そもそも、予防接種は何のためにおこなうのでしょうか。まず赤ちゃんを危険な病気から守るためです。予防接種をすることで、赤ちゃんの体の中に、その病気に対する免疫ができますので、一生その病気にかからないで済むか、あるいはかかってしまっても、ごく軽く済むことがほとんどです。それから予防接種の対象となる病気は強い感染力を持つものが多いため、一人が感染することによってどんどん広がってしまう場合があります。
そのため流行を防ぎ社会を感染症から守るという目的もあります。私たちが成長する過程において、赤ちゃんが受ける予防接種の対象となる病気(結核、ポリオ、百日ぜき、破傷風、ジフテリアなど)などは、あまり身近に存在するものではなかったでしょう。それらはかつて日本や世界で流行し、たくさんの犠牲者を出した病気なのです。かかってしまうと、治療のすべもなく死に至ってしまうことも珍しくはなかった病気なのです。